【第10弾】

はえぐせの監督コラム 第10弾

「美容師が、特許庁で技術を見せた日。」

書類だけでは伝えきれない。だったら、この手で見せよう。

こんにちは。

はえぐせの監督です。

前回は、エンジェリックケアを単なる「モノ」でも、個人の「技能」でもなく、

美容師が扱う一つの「技術」として特許に認めてもらいたい。

そんな想いから始まった、特許への挑戦をお話ししました。

専属の弁理士さんと何度も話し合い、資料をつくり、技術について説明する。

それでも、書類だけではなかなか伝えきれない。

そこで私たちは、ある決断をしました。

「だったら、直接見てもらおう。」

向かった先は――

特許庁でした。

美容師が、特許庁へ。

美容師として長く仕事をしてきましたが、まさか自分が特許庁へ行くことになるとは思ってもいませんでした(笑)。

しかも今回は、話をしに行くだけではありません。

エンジェリックケアの技術を審査する審査官に、

「実際の技術を直接見てもらう。」

そのために、専属の弁理士さんと一緒に特許庁へ向かいました。

正直、緊張しました。

普段、目の前にいるのはお客様です。

でも、その日、私の技術を見るのは「特許庁の審査官」。

美容室とはまったく違う場所です(笑)。

でも、やることはいつもと同じ。

私は、美容師です。

だったら、自分の手で伝えるしかありません。

審査官の目の前で、実際に技術を見せる。

なぜ、この位置にACコームを入れるのか。

どのように髪の根元へアプローチするのか。

そして、実際に毛流れがどう変化していくのか。

言葉だけではなく、

審査官の目の前で、実際にエンジェリックケアの技術を見せました。

何年も研究してきたことを、目の前で一つひとつ実演する。

紙粘土から始まったACコーム。

自分の頭皮にマジックで印をつけながら研究した日々。

工場へ何度も通い、試作品をつくり続けた時間。

そのすべてが、この瞬間につながっているような気がしました。

「これが、私が美容師としてつくってきた技術です。」

言葉だけではなく、

最後は自分の「手」で伝える。

美容師らしい特許への挑戦だったのかもしれません。

そして後日、一通の通知が届きました。

特許庁での実演を終え、しばらく経ったある日。

待っていた通知が届きました。

そこにあったのは――

「特許取得」の知らせ。

やった!!!

本当に、嬉しかった。

もちろん、「特許を取得できた」ということ自体も嬉しかったです。

でも、私にとって何より嬉しかったのは、

「美容師として生み出した“技術”が、特許として認められた。」

ということでした。

モノをつくることが目的だったわけではない。

自分だけができる「技能」にしたかったわけでもない。

生えグセという、これまで「仕方ない」と言われることの多かった悩みに対して、

美容師が使える一つの「技術」として残したかった。

だからこそ、

「技術」で認められたことが、最高に嬉しかったのです。

でも、これで完成ではなかった。

普通なら、

「特許も取れた。技術も完成した。これで一段落。」

となるのかもしれません。

でも、私はまた考えてしまいました(笑)。

「もっとできることはないだろうか?」

「この技術の考え方を、さらに応用できないだろうか?」

現場でお客様の髪に触れていると、次から次へと新しい疑問が出てきます。

そして、その「なぜ?」を追いかけていく中で、

私たちは「応力緩和」という考え方を、さらに技術へ応用していくことになります。

そこから生まれた新たな進化。

Heat AC。

そして、その先に――

新しい技術「SantaGlow」が誕生します。

エンジェリックケアの物語は、特許取得で終わりではありませんでした。

むしろ、

ここからまた、新しい物語が始まったのです。

次回予告

「技術は、完成して終わりじゃない。」

エンジェリックケアから、Heat AC、そしてSantaglowへ。

エンジェリックケアを追究する中で見えてきた「応力緩和」という考え方。

そこへ「熱」という新たな要素を加えることで、技術はさらに進化していきます。

なぜHeat ACが生まれたのか。

そして、そこからなぜ新ブランド「Santaglow」が誕生したのか。

第11弾では、

一つの技術が次の技術を生み出していった「進化の物語」をお届けします。

はえぐせの監督より

エンジェリックケアは、お客様と美容師の未来をより豊かにつなぐために生まれた技術です。

このコラムでは、難しい毛髪理論を並べるのではなく、

「へぇ!」「なるほど!」「それなら分かる!」

そう思っていただける内容を、美容室での出来事や身近な例えを交えながらお届けしていきます。

「明日、鏡を見るのが楽しくなる。」

そんなコラムを、これからもお届けしてまいります。