美容師だからこそ、“技術”として認められたかった。
こんにちは。
はえぐせの監督です。
前回は、一人の美容師から始まったエンジェリックケアが、仲間の力を借りながら「人に伝えられる技術」となり、エンジェリックケアアカデミーへとつながっていったお話をしました。
ACコームが完成し、技術も形になった。
でも、私にはもう一つ、どうしても実現したいことがありました。
それが、
「この技術そのものを、特許として認めてもらいたい。」
ということでした。
特許と聞くと、新しい製品や構造、仕組みなど「モノ」をイメージする方も多いと思います。
もちろん、ACコームも私にとって、とても大切な存在です。
でも、私が本当に認めてもらいたかったのは、コームそのものだけではありませんでした。
何年も試行錯誤しながら生み出してきた、
「生えグセに対して、どのようにアプローチするのか。」
という、美容師が行う「技術」です。
なぜ、そこまで「技術」にこだわったのか?
答えは、とてもシンプルです。
私が美容師だからです。
美容師の世界では、経験や感覚、手の動きなど、職人としての「技能」がとても大切です。
「このくらいの力で」
「この角度で」
「こんな感じで」
長年の経験によって身につくものもたくさんあります。
でも、私がエンジェリックケアで目指したのは、それだけではありませんでした。
「上手な人だからできる。」
「経験がある人だからできる。」
そんな個人の技能だけではなく、
一定の考え方と方法に基づいた、一つの「技術」として確立したい。
そして、その技術を特許として認めてもらいたい。
そこには強いこだわりがありました。
美容師は、自分の「技術」でお客様をきれいにする仕事です。
だからこそ、
単なる「モノ」でもなく、個人だけが持つ「技能」でもない。
「美容師が扱う一つの技術として残したい。」
そう思ったのです。
「技術で特許を取りたい。」
そう決めてから、専属の弁理士さんと何度も話し合いを重ねました。
何が新しいのか。
従来の方法と何が違うのか。
なぜ、この方法で髪の根元の毛流れにアプローチできるのか。
美容師としては手の感覚で分かっていることでも、それを誰にでも伝わる形にするのは簡単ではありません。
私は美容師として、現場で起きていることや技術への想いを伝える。
弁理士さんは、それを一つひとつ整理して、特許として伝わる形へ変えていく。
何度も説明して、何度も確認して。
それでも審査は、簡単には進みませんでした。
でも、私の気持ちは変わりません。
「どうしても、“技術”として認めてもらいたい。」
そして――
ついに私たちは、ある決断をしました。
書類だけで伝わらないのなら、
実際にこの技術を見てもらえばいい。
専属の弁理士さんと一緒に向かった先は――
「特許庁」。
美容師である私が、特許庁へ行くことになったのです。
そこで待っていたのは、
エンジェリックケアの特許を審査する「審査官」。
そして私は、その審査官の目の前で――。
実際にエンジェリックケアの技術を見せることになります。
この続きは、次回。
専属の弁理士さんとともに特許庁へ。
書類では伝えきれなかったエンジェリックケアの技術を、審査官の目の前で実際に見せる。
そして、その後――
私のもとに届いた一通の通知。
そこに書かれていたのは……。
第10弾では、エンジェリックケアが「技術」として認められるまでの、最後の挑戦をお届けします。
エンジェリックケアは、お客様と美容師の未来をより豊かにつなぐために生まれた技術です。
このコラムでは、難しい毛髪理論を並べるのではなく、
「へぇ!」「なるほど!」「それなら分かる!」
- そう思っていただける内容を、美容室での出来事や身近な例えを交えながらお届けしていきます。
「明日、鏡を見るのが楽しくなる。」
そんなコラムを、これからもお届けしてまいります。
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