【第11弾】「技術は完成して、終わりじゃない。」

はえぐせの監督コラム 第11弾
「技術は、完成して終わりじゃない。」

研究データと、お客様の声から生まれた“次の進化”

こんにちは。
はえぐせの監督です。

前回は、特許庁で審査官に直接技術を見てもらい、エンジェリックケアが特許として認められるまでをお話ししました。

でも、私にとって特許取得は「完成」ではありませんでした。

また新しい「なぜ?」が始まったのです。

ACには、どんな物理法則が働いているのか?

エンジェリックケアを続けながら、私はずっと考えていました。

「なぜ、髪の毛流れに変化が起きるのか?」
その理由をもっと深く知りたくて、毛髪や物理的な現象について、とにかく調べまくりました。

そして、たどり着いたのが、
「応力緩和」
という考え方でした。

さらに調べていくと、応力緩和は「熱」と深い関係があることを知ります。

そこで美容師の私が思ったのが、
「熱……? 美容師ならアイロンじゃない?」
でした(笑)。

でも、「たぶんそうだろう」だけでは、新しい技術にはできません。

本当に熱を加えることで、髪の応力緩和に違いが出るのか?

それを確かめるため、某研究所へ向かいました。

「感覚」を「データ」で確かめる。

研究所では、太い毛・細い毛などの毛髪を使い、通常の状態とアイロンで熱を加えた状態で、応力緩和率にどのような違いが出るのかを調べました。

その結果――
「熱を加えたほうが、髪の応力緩和率が大きくなる」
という結果がデータとして現れました。

「やっぱり、自分の考えは間違っていなかった。」
嬉しかったですね。

ただし、「強い熱を入れればいい」わけではない。

ここで、とても大切なことがあります。

「アイロンで熱を加える」と聞くと、

「髪が傷まないの?」

と思う方もいるかもしれません。

でも、私が目指したのは、強い熱をしっかり入れることではありません。

大切なのは、応力緩和を促すために必要な熱を、適切に髪へ伝えること。

必要以上に熱を加えるのではなく、応力緩和に必要な熱を効率よく伝えるにはどうすればいいのか

温度だけではなく、アイロンの当て方、動かし方、髪に熱が伝わる時間まで、研究と検証を重ねました。

「高い熱」ではなく、「必要な熱を、必要な形で伝える」。

そこにも、新しい技術をつくるうえでの大切なこだわりがあります。

でも、データが出たからといって、そこで技術が完成したわけではありません。

最後に必要だったのは「お客様の声」

実際にその技術を受けるのは、お客様です。

そこで今度は、サロンでお客様にモニターとしてご協力いただきました。

施術を受けたときの感想。

髪の変化や扱いやすさ。

そして、
「ここが変わった!」
「毎朝が楽になった!」

そんな貴重なご意見や、実際の喜びの声を聞きながら、技術を一つひとつ調整していきました。

研究所で得られた「データ」
そして、サロンでいただいたお客様の「リアルな声」

その両方がつながって、初めて新しい技術として完成したのです。

なぜ、今も技術を進化させられるのか?

私は、
「生涯現役美容師」
を宣言しています。

なぜなら、サロンワークを離れてしまったら、お客様の「今のリアル」が分からなくなると思っているからです。

目の前のお客様は、今、何に悩んでいるのか。

施術した瞬間、どんな表情をするのか。

そして、次に何を求めているのか。

それを直接感じられることが、現役美容師であり続ける私の強みです。

根本にある想いは、昔から変わりません。

「目の前のお客様を、もっと素敵にしたい。」
「もっと喜んでもらうには、何ができるだろう?」
サロンに立っているから「なぜ?」が生まれる。

「なぜ?」があるから研究する。

研究するから、新しい技術が生まれる。

だから私は、これからも現役美容師としてお客様の髪に触れながら、技術を進化させ続けます。

次回予告

応力緩和という考え方。
「熱」との関係。

研究所で得られたデータ
そして、お客様のリアルな声。

そこから生まれた技術の進化は、さらにその先へ――。

次回、第12弾

「なぜ、Santaglowをつくったのか?

エンジェリックケアから生まれた、新たな挑戦。

なぜ新しいブランドが必要だったのか?
そして、なぜ「生えグセ」に特化した技術なのか?

Santaglow誕生のお話をお届けします。

はえぐせの監督より

技術は、完成して終わりではありません。

目の前のお客様の声に耳を傾け、「もっと喜んでもらうには?」を考え続ける。

その積み重ねが、次の技術を生み出していくのだと思います。

「明日、鏡を見るのが楽しくなる。」

そんな未来をつくるために、これからも現場に立ち、研究を続けていきます。