美容師が知っておきたいエンジェリックケアの基本

「エンジェリックケア(AC)」という技術の名前を聞いたことはあっても、実際にどのような施術なのか詳しくは知らないという美容師さんも多いのではないでしょうか。エンジェリックケアは、ハサミや薬剤を一切使用せずに、髪の生えグセそのものを整えることができる世界初の特許技術です。今回は、エンジェリックケアの基本的な考え方と、美容師がこの技術を学ぶことで得られるメリットについてご紹介します。

エンジェリックケアとは

エンジェリックケアは、専用のツール「ACコーム」を用いて髪の根元に応力緩和という物理的な現象を起こし、毛流れをコントロールする技術です。パーマ剤やストレート剤のような薬剤を使用しないため、髪や頭皮への負担が少なく、繰り返し施術を行っても髪質を傷めにくいという特長があります。

特に、つむじの割れや前髪のクセ、襟足の浮きなど、カットやスタイリングだけでは解消しにくい生えグセの悩みに対して高い効果を発揮するのが特徴です。持続期間には個人差がありますが、繰り返し施術を受けることで根元が理想の毛流れを記憶しやすくなり、自宅でのスタイリングもしやすくなると言われています。

また、頭皮を適度な力と一定のリズムで擦ることでマッサージ効果も得られるため、施術中はリラックスタイムとしてお客様に喜ばれることも多く、単なる技術以上の付加価値を提供できる点も魅力のひとつです。

美容師がエンジェリックケアを学ぶメリット

エンジェリックケアの技術を身につけることは、美容師にとってどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは代表的な2つのポイントをご紹介します。

施術の幅が広がる

生えグセに関する悩みは、年齢や性別を問わず多くのお客様が抱えているものです。エンジェリックケアを習得することで、カットやカラーだけでは対応しきれなかった悩みにもアプローチできるようになり、施術の選択肢が広がります。特に縮毛矯正やパーマの前処理として取り入れることで、より仕上がりの美しいスタイルを提案できるようになります。

サロンの差別化につながる

エンジェリックケアはまだ広く知られている技術ではないため、導入しているサロンは決して多くありません。だからこそ、この技術を扱えることは他店との差別化につながり、「あのサロンに行けば生えグセの悩みを相談できる」という新しい来店動機を生み出すことにもつながります。口コミや紹介を通じて新規のお客様が増えたという声も多く、サロンの認知度アップにも一役買っている技術です。

導入前に知っておきたいポイント

エンジェリックケアは特許技術のため、正式なライセンスを取得したケアリストのみが施術を行うことができます。見よう見まねで別のツールを用いて施術を行うことは、エンジェリックケア本来の効果を再現することができず、特許侵害にあたる可能性があるだけでなく、お客様の頭皮を傷つけてしまう危険性もあるため注意が必要です。

導入を検討する際は、必ず正規のセミナーを受講し、正しい知識と技術を身につけたうえで施術にあたることが大切です。座学だけでなく実技講習も行われるため、未経験の方でも段階を踏んで習得しやすいカリキュラムになっています。

まとめ

エンジェリックケアは、薬剤やハサミを使わずに毛髪の生えグセを整えることができる、世界初の特許技術です。美容師がこの技術を身につけることで、お客様一人ひとりの髪の悩みに寄り添った提案ができるようになり、サロンの新たな強みにもなります。生えグセの悩みは表面的なスタイリングだけでは根本的に解決しにくいからこそ、正しい知識を持った美容師の存在が求められています。まずはセミナーなどを通じて、エンジェリックケアの基本を学んでみてはいかがでしょうか。

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